新聞を広げると目をそむけたくなるような恐ろしいニュースに驚かされる日常ですが、昨年3月29日付の朝刊各紙に大変心暖まる記事が連載されていました。”312グラムの赤ちゃんすくすく2,400グラムに”!

妊娠中毒症のため一昨年9月24日妊娠25週目に帝王切開出産し誕生時の身長、24cmが48cm、体重、312グラムが2,400グラムに育ち未熟児網膜症などの問題もなく元気で無事退院し両親の元へ戻ることの出来た女児のことです。日本のみならず欧米に於いても、妊娠後20週間を過ぎますとお腹の児は胎児として認知され、たとえ流産又は中絶によって水子となった場合でも24時間は火葬、埋葬は出来ないとされています。蘇生し一人前の人間として生存の可能性を考慮してのことと思われます。

2年程前のことですが妊娠7ヶ月を過ぎて中絶し遺骨を持って来寺された女性に水子供養をしたことがありました。この女性にはやむを得ない深い事情があったことでしょう。しかしながら5ヶ月でも早産し立派に成長出来るという事実からこの方はご自分の手によって我が児を殺めてしまった非常に罪深いことをやってしまったのです。

仏教の観点からは20週間未満のお腹の児は胎児とされない即ち人間の児として扱われないというのは納得し難いことなのです。

夫々相手に方との深い愛情に育まれ授かった幼い生命、身籠ったその瞬間より我が児の生命の誕生なのです。非常に残念なことですが水子供養される方の90%以上が中絶によって水子を持った方々です。中絶することそれは自らの手によって我が児の生命を抹殺してしまうことです。中絶によって水子を持った方々は、供養をしないと何かの不幸が訪れるのではないか?初めて出産する時五体満足な健康な児が無事授かるであろうかと不安定な精神状態となります。

失われた我が児の冥福を祈り同時に不安と苦悩を脱却するためには正しい水子供養を受け追善供養を重ねることが必要となります。数週間の短い日を得て一人淋しく霊界に去った我が児の慰霊のため、その水子は我が児の一人であったことを認知する方法としてBuddist Name(戒名)を授けこれを子地蔵様に刻み合掌して下さい。追善供養によりやがて心の傷は小さくなり消える日が必ずやって参ります。その日から新しい明るい将来への再出発となります。

水子のことで誰にも相談出来ずお悩みの方は如何なるご相談にも堂主他2名のベテランの僧侶、尼僧が対応致します。今即ぐご気楽にご連絡下さい。


住職合掌



供養については必ず予約を入れてください。
予約の無い場合は供養が出来ない事があります。